江戸庶民の味、天ぷらを今に伝える伝統の老舗「三定(さんさだ)」に、お立ち寄りください。
真田優さん(1983年卒業 商学部 野口衡ゼミ)

(浅草の雷門の横にある天ぷら屋「三定(さんさだ)」店頭にて)
(浅草の雷門の横にある天ぷら屋「三定(さんさだ)」店頭にて)

志望動機は、広々としたキャンパスと海外留学ができる大学でした
高校は千葉県市川市にある日出学園高校で、ラグビーや柔道を試みるスポーツマンでした。校長の勧めもあり、大学は都心でなく、郊外の環境の整った広々としたキャンパスのある大学を希望。もう一つの志望動機は、海外の大学へ留学できることでした。

1979年4月に国際商科大学(現東京国際大学)商学部に入学しました。入学後は、米国のウイラメット大学と英国の大学へ2回の留学研修を体験して、海外留学の希望はかなえられました。野口衡教授には1年のチュートから4年のゼミナールまで一貫して指導を受けていました。とても物静かな先生であり、今でも巡り合えてよかったと感謝しています。
大学生活では、英語のクラス仲間や先輩・後輩にも恵まれ、とても楽しかったですし、充実した時間を過ごすことができました。親しい友人として高橋時康氏、中野雅史氏、鈴木啓介氏、菅原誠氏、柳沼泰寛氏、成田成章氏らとは、よく行動を共にしました。また、米山昭一郎先生とそのゼミのメンバーとの交流も多かったです。当時、大学広報課の高島信六さんには、よく食事に連れて行ってもらい、いろいろと話をして交歓のひとときをもった良き思い出があります。

「三定」は、雷門近くにある日本で最も古い天ぷら老舗です
大学を卒業するとともに、すぐに家業の天ぷら屋を手伝うようになりました。今は江戸文化を今でも伝える浅草の雷門の横にある天ぷら屋「三定(さんさだ)」の七代目を弟と共に継いでいます。
「一に浅草、二に観音、三に三定の天ぷら」のキャッチフレースで有名な三定。地下鉄浅草駅からすぐの雷門の近くにある老舗です。三定の創業は、天保八年(1837年)。江戸時代の事でした。以来180年以上に渡り、天ぷら屋として最も古い暖簾を継承しております。
初代の定吉(さだきち)は、天保二年、同郷の先輩を頼りに三河(今の愛知県)より上京し、後に人形町の自宅前に天ぷら屋台をはり、三河屋定吉(みかわやさだきち)、即ち三定(さんさだ)となりました。明治18年に浅草寺の門前にある現在の場所に店を構えました。


(雷門通りに面した本館の入り口。お土産用天ぷらの販売も行っております。) 


(本館一階テーブル席)

 

(新館大広間)

 

店内に飾られている三定繁昌之図には、三定が描かれています
三定店内のとある場所に飾られている、時代を感じさせる浅草寺界隈を描いた版画「東京名所之内 金龍山浅草寺真景」。江戸期ではなく明治21年に描かれたものですが、右奥に浅草寺の観音堂、中央手前には、三定と出入りするお客様が描かれています。行き交う人々や馬車、人力車などの姿から、当時の雰囲気が伝わって来ます。店内で見かけられた際は、ぜひじっくりとご覧になってください。


(浅草寺界隈を描いた版画「東京名所之内 金龍山浅草寺真景」に三定が描かれている)
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三定の天ぷらは江戸前天ぷらです
三定の天ぷらはいわゆる江戸前天ぷらでございます。初代定吉が売り出した、江戸近海でとれた小魚などに衣を付け、胡麻油で揚げて屋台で売り出した天ぷらは当時の人々に好評を博したと伝えられております。今日のわたしたちも胡麻油の風味豊かな天ぷらをお召し上がりいただけるよう、努力しております。胡麻油を用いる江戸前天ぷらは衣が茶色味を持ちます。当店独自の胡麻油で新鮮な素材を揚げた天ぷらは、芳醇な香りと軽い歯ごたえを持ちます。大根おろしと特製の天つゆでお召し上がりください。 名物メニューの一つに、貝柱と小海老を主とした“かき揚げ”があります。大きいものは直径30cmに厚さが5cmもあるので、お客様はびっくりされます。

定番人気メニューは上天丼、中かき丼、旬の天ぷら盛り合わせなど
【天丼】はみ出す程の海老や、芝海老と小柱をまとめ上げ、ボリュームたっぷりのかき揚げをのせた天丼は、天ぷらの盛り合わせとはまた違い、よりダイナミックで庶民的な人気メニューです。胡麻油で揚げて、伝統の天つゆをたっぷりつけた三定の天丼をぜひご賞味ください。


 上天丼(小かき揚げ/海老/白身魚)

 

 中かき丼(中かき揚げ/なめこ汁)

 

【天ぷら】魚介類などに小麦粉の衣を纏わせて油で揚げる、今の形の天ぷらが広まったのは、江戸時代前期のことでした。江戸庶民の食べ物として広まった天ぷらは、今なお人気の高い和食の一つです。胡麻油で揚げる伝統を今に伝える、三定の天ぷらをぜひご賞味ください。  


 旬の天ぷら盛り合わせ
(海老/野菜/魚介)

 

竹定食
(前菜/お刺身/天ぷら/焼物/茶碗蒸し
/酢物/なめこ汁/御飯/香の物/果物)

         

浅草観光、観音様のお参りの際のお食事に、三定(さんさだ)にお立ち寄りください
三定は日本最古の天ぷら屋でございます。わたしたちは江戸の伝統を大切にしつつも、移り行くお客様のニーズにお応えできるように心がけてまいりました。これはひとえに、店の主人は必ず調理場に立たなければならない、という三定の掟によるものです。江戸時代の創業以来、わたしたちはこのオーナーシェフ制度を代々守ってきました。わたしたちには雷門の店があるだけですが、それは店主が店から目を離す事が無いようにするためです。

今は弟の息子である真田賢太郎も若旦那として家業を手伝ってくれています。味はファッションと同じで、時代によってお客さんの嗜好も変わってきますので、伝統の上に胡坐をかくことなく、いつの時代にもお客さんがおいしいといってくれるものを提供していきたいと思っています。守るべきは一筋通し、枝葉をアレンジするのも代々のオーナーシェフの役割です。
これからも私どもはお客様の声を大切にしながら、江戸の文化を守り続けて参ります。

浅草には年間を通じていろいろの行事があります。正月の初詣参りから始まり、5月の勇壮な三社祭り、熱気溢れるサンバカーニバル等など。祭りの日程に合わせて浅草に来てくれる人が多くなりました。浅草観光、観音様のお参りの際のお食事に、江戸庶民の味、天ぷらを今に伝える伝統の老舗・三定(さんさだ)にお立ち寄りください。特に同窓生の皆様には、ご来店の際にはお声がけをしていただけたら嬉しいです。

(真田優さんプロフィール)
1979年3月日出学園高校卒業(千葉県市川市)
1979年4月国際商科大学(現東京国際大学)商学部入学
ウイラメット大学、英国大学へ留学・研修 
1983年3月国際商科大学(現東京国際大学)商学部卒業 野口ゼミ
大学卒業後、江戸前天ぷら「三定(さんさだ)」入店
現在、家業を継いでいます。
(雷門三定ホームページ)
http://www.tempura-sansada.co.jp/
東京都台東区浅草 1-2-2  
電話 : 03-3841-3200・03-3841-3400 
東京メトロ(地下鉄)銀座線浅草駅 1番出口より徒歩1分 
都営地下鉄 浅草線 浅草駅 A4 出口より徒歩3分 
東武線   浅草駅(松屋デパート)より徒歩3分 

 

 

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