インターナショナルな大学に憧れ、TIUへ入学。
1994年卒経済学部卒業の孫玲です。東京国際大学TIUに入学する前は、拓殖大学の留学生別科の学生でした。拓殖大学の留学生別科修了後の成績と出席率で、そのまま受験無しで拓殖大学の商学部に進学出来たのですが、東京国際大学というインターナショナルな名前と海外留学制度に引かれてTIUの入学試験を受けてTIU生になりました。もう一つ理由は拓殖大学の商学部の一年~二年目は高尾山キャンパスで勉強しなければならないので、当時貧乏な留学生の私が引っ越ししたくなかったというのもありました。
1990年に入学した時に、一年目の情報処理で人生初めてパソコンを触りました。ビジネス実務に関する講座を、早くから受講できたのは良かったです。そして数多くの興味ある部活の中から、私は写真部を選んで充実な大学生活をはじめることになりました。いまも写真は好きな趣味の一つです。TIUの教授陣はとても優秀な方々ばかりでしたが、留学生にとっては日本語の先生方もとても教育能力が優れていて、大変親切でした。
二年目に人気の鐘ケ江先生ゼミに入れたのはとても嬉しかったです。当時ゼミでは湾岸戦争について、イラクとイランとの紛争は何が原因なのか、どちらの主張が正論なのか激しい議論をしたことなどは今でも思い出に残っています。いま4年間の大学生活を振り返ってみると、ゼミ合宿やクラブ活動で青春を謳歌し、沢山の同級生、先輩、後輩の友人ができたことはかけがえのない宝物となりました。シンガポールに在住してからも鐘ケ江先生との近況報告を続けていましたので、2010年前半にはゼミOB・OGがシンガポールに3名、インドネシアにも赴任・在住していることがわかり、ゼミの結束は凄いなと思いました。
(冬休み期間中、長野での鐘ケ江ゼミ合宿)
在学中にインターンシップで仕事をはじめ、結婚を機にシンガポール支店へ転籍。
大学四年の時に私はカナダ留学を計画している時に、大学就職課から本社は埼玉県にある日特エンジニアリング株式会社から求人の依頼があって、中国ブランカン事業好調の為、営業本部海外窓口担当を急募しているとの連絡がありました。就職課は私を推薦してくれ、二回面接を受けて入社内定を貰いました。四年生は卒論と週一回のゼミだけなので、直ぐ日特の営業本部でのインターンシップの仕事が始まりました。仕事は海外/中国、台湾営業窓口担当、機械マニュアルの翻訳、海外から見学、研修に来るお客様の案内及び通訳など。その翌年3月卒業後、外の9名の日本人男性新入社員と一緒に新入研修を受けてから、仕事内容はほぼ代わり無く、インターンシップから正社員に切り替えられました。
(卒業後の新入社員時代) | (日特本社退職時に同僚との記念写真) |
大学4年シンガポール旅行した時に出会った旦那と結婚を決めたので1995年5月会社に辞表を出しました。上司から結婚後も仕事をしますかと聞かれたので私はyes と答えました。上司はシンガポール支店で働きませんか? というわけで私は本社一旦退職して、シンガポール支店に入社しました。日特シンガポールで私は日系顧客担当、営業及びサービスサポート、本社の連絡、技術資料の翻訳及び日本からの技術者の通訳役などの仕事でした。
日特で9年間働いて退職した後は、子育てに専念していました。 世の中狭いのか?同窓生が何処にもいるのか?とびっくりした出来事がありました。会社を辞めた数年後、日特シンガポール支店長として赴任して来たTIU後輩と同窓会での名刺交換で奇遇な出会いとなりました。
2011年次男が中学生になった時に、そろそろ仕事に復帰したいとアムスシンガポールに入社しました。その後8年間は民間財団法人であるアジア国際支援財団の仕事を手伝いしました。仕事内容は毎年年末から学生募集して、翌年の夏休み期間中(6月)にシンガポールのトップ高校の優秀な生徒を連れて日本見学の旅行を行っていました。旅行プログラムは日本の著名大学10校を見学、日本の学生との交流をはじめ、国会、首相官邸、政府機関、企業訪問などです。その成果として、旅行に参加した学生の中から高校卒業後に毎年何名かが日本の大学に進学しています。(実績として東大、早稲田、慶応、上智、外語大、立命館など)
(アジア国際支援財団のオフィスで) | (シンガポール高校生の日本訪問) |
去年いろんな事情があってアムスがシンガポールからの撤退に伴い、アジア国際財団がシンガポールでの活動も休止してしまいました。
コロナ禍に翻弄されて、世界中の人々の生活スタイルが変えられました。去年の春から始まったサーキットブレーカーの困難な時期を乗り越え、国内感染者はゼロになっています。今は少し落ち着いて第三解除段階に入りましたが、私も去年から全力でジュネスグローバルの健康飲料などのオンラインビジネスに取り込んでおります。それ以外には財務管理、趣味のお琴の勉強などをしています。
グローバルなTIUの知名度を上げるように、今後も同窓会活動を活発に進めていきます。
シンガポールはアジアにおける金融、経済的な面でのハブの役割をなしており、日本からも多くの企業がここにアジア統括拠点や支店を設けています。国際性と語学力の高いTIU卒業生は常時15名から20名ぐらい駐在しています。
霞会シンガポール支部は霞会の最初の海外支部として2003年に設立されましたが、 6代目支部長として歴代支部長の積極的な活動を継続しています。シンガポール在住者との懇親会をはじめ、東南アジア在住の同窓生との交流やネットワークずくり、大学への貢献(インターンシッププログラムへ・E-Track留学生募集への協力など)等の活動を行っています。また、昨年5月よりこのグローバルに活躍するTIUの卒業生ホームページ”TIU Sparks”を立ちあげておりますので、霞会の皆様からの寄稿や運営のご協力のほどよろしくお願いします。
これからも国内支部の同窓生と一緒に力をあわせ、グローバルな霞会ネットワークの拡大と東京国際大学の知名度上げるように努力をしていきます。
(支部設立前の懇親会2003年) | (支部懇親会2019年) |
(孫玲さんプロフィール)