一生の仲間との出会い
堤智治さん(2009年卒業 言語コミュニケーション学部 今城ゼミ サークル Caress)

(共に高め合う会社の仲間たちと ‐ 筆者:左から2番目)

私は現在、プルデンシャル生命保険という外資系生命保険会社で営業所長という仕事を任せて頂いております。営業職の採用は、営業で活躍している人材をヘッドハンティングのみで採用。フルコミッションという報酬体系で、営業のプロフェッショナルが集う世界の中で、10年間努力し続けてきました。その中でたくさんの素晴らしい出会いと経験に恵まれ、大学時代の仲間たちに支えられ、たくさんの目標を達成してくることができました。そんな経験の中からお伝えさせて頂くことに、少しでも皆様の役に立つ内容が含められたら幸いです。

母が女手ひとつで苦労をして、私と妹を育ててきてくれたことの大変さに気づく
 私が中学三年生の終わりの頃、「あなたは高校に行ったらやりたい部活とかあるの?」と母に聞かれ、「特にないよ」と答えたところ。「実はうちにはお金がないからあなたがアルバイトを頑張ってくれないと高校を卒業させてあげることができない」と言われました。 そのとき、母が女手ひとつで苦労をして私と妹を育ててきてくれたことの大変さに気づき、頑張って働いて家の生活を楽にさせようと心に決めました。思えばこのときの決心がすべてのスタートだったと感じます。


(幼少期、母と妹と)
  

高校時代は4つの仕事を掛け持ちでほぼ365日アルバイト。TIUにはAO入試で入学
 それから高校時代は4つの仕事を掛け持ちでほぼ365日アルバイトをしながら、勤労学生の申請をして働き続けました。いざ進路を決めるタイミングで、当然のように高校を卒業したらすぐに働こうと思っていた私に、母は「何としても大学だけは行かせる」と言いました。受験勉強にあてる費用も時間もないので、高校3年生の夏、電車の中吊り広告で見かけたTIUのAO入試面接を受けました。この面接で合格することができなければ大学は諦めようと思っていました。
 そのときの面接で私を合格にしてくれた佐藤先生には、今でも心から感謝しております。東京国際大学言語コミュニケーション学部へ入学をして、相変わらずアルバイト漬けだった私ですが、何かひとつ大学生らしいことをしたいということで、仲良くなった友人たちとサークルを立ち上げました。
 高校生時代からアルバイト漬けだった私の生活の中で、大学のキャンパスでお弁当を食べながら語りあったり、時折カラオケやビリヤードを一緒にして朝まで語りあった友人たちは、私にとって今でも生涯の宝となっております。彼らとは10年経った今でも、誕生会を開き合ったりしながら、2~3か月に一度は集まっています。
大学の学費の支払いも大変でしたが、なんとか卒業することができました


(TIU卒業式にて)
  

23歳のとき、母にマンションを買ってプレゼントするという最初の目標を達成
 2009年に東京国際大学を卒業して入社した職場は上場企業の管理本部という部門でした。若くしても結果さえ出せば昇格できるという実力主義の風土が入社した決め手でした。家のためにも早く成功して家族に楽な生活をさせてあげたいという想いがあったためでした。

 実力主義という宣言通り、入社時研修では約2か月の営業研修で1番結果を出した人は幹部候補生として初年度の年俸を500万円を約束するという制度がありました。 他の人が休んでいる土日もひたすら朝から晩まで飛び込み営業や電話営業を続け、何とか幹部候補生になることができました。
そのおかげで、23歳のとき、前年度の年収で与信を通してローンを組み、母にマンションを買ってプレゼントするという最初の目標を達成することができました。

 しかし研修後に配属された管理本部での仕事は、太陽の光を全く浴びない社内でのデスクワーク。営業研修で感じた現場でお客様との出会いの喜びや、達成感を忘れられず、営業部門への転籍の希望を出して、本格的に営業の世界へ飛び込みました。
 そこはとてもやりがいに満ちており、結果に拘って人の倍の活動量をこなして、24歳で課長職の役職を得るに至りました。しかしそこで常に感じていたのは、会社の利益を追求する姿勢がお客様に損失を与えており、自分のやっていることは本当にお客様の役に立っているのか、というジレンマでした。

お客様から出会えてよかったと感謝してもらえる仕事に興味が惹かれる
 そんなとき、先輩の紹介で、プルデンシャル生命保険のライフプランナーの営業を受けることになりました。24歳独身、全く生命保険には興味がなく、断るつもり満々でライフプランナーと会いました。
 しかし、彼は商品をいきなり売りつけようとするでもなく、私の人生に対する考え方や、家族への想いを丁寧にヒアリングしてくれて、その結果ある事実に気づかせてくれました。それは、私は親に楽な生活をさせるために仕事を頑張っているけれど、もしその前に自分が働けなくなったり死んでしまったら、親の生活はどうなってしまうのだろうということでした。月々少額の保険料で、そのリスクをヘッジすることができる。それは本当に素晴らしいことだと感じ、プルデンシャル生命の生命保険に加入することとなりました。そして同時に、大切なことに気づかせてくれてリスクを守ってくれたライフプランナーに心から感謝の気持ちが沸き起こりました。

 自分の今やっている仕事とは違って、お客様から出会えてよかったと感謝してもらえる、こんな仕事があるのかと、ライフプランナーという仕事に興味が惹かれました。 そして、ライフプランナーは完全フルコミッション(歩合給)で、収入は全て自分の努力次第ということを知ります。


(東京本社のプルデンシャルタワー)
  

25歳で念願のプルデンシャルに入社して、ライフプランナーになることができました
 自分の努力次第でたくさんのお客様に喜んでもらえて、その分だけ収入を得て自分の年齢に関係なく早く親孝行することができる。行くしかないと直感しました。 そしてそのライフプランナーに、「私も転職したいです。
と伝えました。
しかし返ってきた言葉は、「残念だけど弊社の営業所長(採用担当者)から声が掛かった人でなければ面接を受けられないんです。」ということでした。

 とても残念でしたが、いつか声が掛かるように頑張るしかないと感じ、より一層仕事に邁進しました。そして半年後、願いが届き、奇跡的にプルデンシャルの営業所長からある日突然連絡をもらい、そして25歳で念願のプルデンシャルに入社してライフプランナーになることができました。最初は思っていたよりも難しくたくさんの壁にぶつかり、本当にこの仕事を続けていけるだろうかと不安になることもありましたが、ともかく我武者羅に働き続けました。


(25歳、プルデンシャル入社式のとき)
  
 そんなとき、丸ビルのカフェで商談を終えたときに一本の電話が入りました。
それは、東京国際大学時代出会った親友が事故で亡くなったという連絡でした。
とても信じられない気持ちで頭の中が真っ白になりました。

 毎日のように体育館裏の階段で一緒に弁当を食べて、社会人になってからも月に1度は一緒に飲むような、そんな大切な友人でした。彼は、浅草橋の職場の近くの飲食店で私の話を聞いてくれて、「堤が自信を持って勧めてくれるものだったらきっといいものだから、任せるよ」と、ご契約を任せて頂きました。
 その彼が、私の生命保険の保険金を一番最初にお支払いする相手になってしまったのでした。とても辛い気持ちと、仕事を全うしなければという気持ちとを抱えて、彼のご実家へ保険金の手続きに伺ったときのことは一生忘れることはないと思います。
それから毎年大学時代の友人たちとお墓参りへ行き、ご実家にもお邪魔させて頂いています。
 

(共に高め合う会社の仲間たちと)
  

115週間連続契約まで積み上がり、母と妻を社内表彰式の檀上にあげることもでき、たくさんの家族孝行を行うことができました
 その後、たくさんの素晴らしい人との出会い、仲間と家族の応援に支えられ、5年間で300人のお客様に生命保険を任せて頂くことができました。自分の活動習慣をつくるために毎週連続でご契約をお預かりするという目標は、115週間連続契約まで積み上がり、母と妻を社内表彰式の檀上にあげることもでき、たくさんの家族孝行を行うことができました。
 社会人になったとき、親に楽な生活を送らせてあげたい、という目標を達成することができたとき。振り返ってみると、仕事を頑張り続けたことで得られたものは、誇りとやりがいを持てる仕事。そしてたくさんの仲間たちお客様たちとの素晴らしいご縁。その出会いの中で得られた素晴らしい学びや経験の数々でした。

 そして30歳のとき営業所長という役職につき、以前の私のように仕事を頑張りたいというモチベーションの高い人材にチャンスを届け、一人前になるまで育成をして、チームを作る仕事をしています。そして、彼らが出会うたくさんのお客様方が、プルデンシャルのライフプランナーに出会えてよかったと、喜んでもらえたらとても嬉しいことだと思います。


(連続100週契約達成での表彰)
  

TIUで得た親友たちとの素晴らしい出会いは、私にとって一生の宝物です
 大学時代に一緒にサークルを作った友人たちと、卒業後も毎年みんなで集まって誕生日会を継続しています。今ではそれぞれに子供もできて、誕生会では子供同士でも遊んでいたり、互いの近況報告をしあったりと楽しい時間をすごしています。彼らとの時間は昔に帰れる貴重な時間です。大学時代の友人とは一生の付き合いになると言いますが、まさにその通りだと感じています。また海外で活躍している友人には彼が帰国する度に会っては刺激を受けています。TIUで得た親友たちとの素晴らしい出会いは私にとって一生の宝物です。


(大学時代の友人と)
  

家族との時間も大切に、友人と遊ぶ時間も大切に、人生を全力で味わっていきたい
 5年後、10年後など先のことは、いろんな人との縁や運に寄るため、予想することはできないので、目の前のことに全力で真摯に取り組み続けるしかないと思っています。「毎日極限の仕事をする喜びを自分に課す」という言葉を胸に、今日も一日やりきった、という幸せな気持ちを日々感じられるように働きたいと考えています。今では子供も生まれたので、家族との時間も大切に、友人と遊ぶ時間も大切に、人生を全力で味わっていきたいと思います。
本多清六氏の言葉に、「人生の最大幸福は職業の道楽化である」という言葉があります。
 人生の時間の多くを仕事に費やさなければならないのであれば、仕事を大好きになり、真面目に真剣に取り組んでいくと、素晴らしい出会いの数々や経験に恵まれ、人として成長でき、良き人生を送れるのであろうと確信しています。楽しく働く背中を子供にも見せて、社会に出ることって楽しいんだな、私も早く社会人になりたい、と子供に思ってもらえるように良い背中を見せられるように頑張りたいと思います。
 

(堤 智治さんプロフィール)

 埼玉県越谷市出身
2006年3月東和大付属昌平高等学校卒業
2009年3月東京国際大学言語コミュニケーション学部卒業
2009年4月情報通信業界一部上場企業入社
2011年6月同社課長職昇格
2012年3月プルデンシャル生命保険株式会社首都圏中央支社入社
2017年10月同社営業所長就任
 プルデンシャル生命保険株式会社ホームページ
https://www.prudential.co.jp/
 

TIU 霞会シンガポール支部