「ポジティブ・チャレンジ・リスペクト」を信条にアメリカ駐在 通算15年以上!
三岡俊寿さん(1993年卒業 経済学部 国際経済学科、松村ゼミ)

現地スタッフとの集合写真(三岡:一番左)
現地スタッフとの集合写真(三岡:一番左)

皆さん、こんにちは。世界的なコロナパンデミックでニューノーマル生活を余儀なくされてご不便も多いこととお察しします。只今、2回目のアメリカ赴任をしており、通算15年以上となります!その間、コロナパンデミックの他にも、2001年の9.11同時多発テロもライブで経験するなど大きな出来事を肌で感じてきました。

そんな自分を振り返ると、日本のバブル経済崩壊後の就職難時期に当たる1993年卒業生。新卒募集も減少している中、「グローバルに活躍したい!」という信念を貫いて池上通信機株式会社へ入社、海外営業本部に配属されました。それ以来、ずっと海外畑にいます。入社後はアジア諸国の営業担当とアメリカ駐在を繰り返しており、2017年5月からは米国法人社長に就いております。今まで延べ22ヶ国を訪問し主に放送機器を放送局、学校、協会などへ販売してきました。

当社は放送機器以外にも、長年培った映像技術のノウハウと最先端技術を駆使して、医療用映像機器、映像監視機器、外観検査装置などを製造・販売しています。これら映像を軸としたメイドインジャパンの品質・サービスを世界に広めるために東奔西走しています。


放送カメラ納入先のお客様との写真。(ルイジアナ州ニューオーリンズにある教会)

ここまで来るまで決して楽な道のりではありませんでしたが、驕ることなく 臆することなく前向きに取り組んできた結果が今に繋がっているのだと思います。

これもひとえにTIUでの学生生活を通して、「ポジティブに考えていれば必ず道は開ける、チャレンジ(努力)なくして前進なし、相手をリスペクトすることでリスペクトは得られる」という人生観のベースが出来たお陰だと思います。

漠然と海外に憧れた学生時代。
高校時代にまで遡りますが、帰国子女の生徒が外国人の先生と英会話をしているのを見て正直カッコいいと思ったことから始まります。それまで英語は一教科としか思っていなかったものが、海外の人と会話が出来るようになりたい、漠然とした海外への憧れを抱くようになりました。

大学受験では英語に力を入れているところを中心に受けたものの、悉く全滅し浪人することも覚悟していました。 そんな中、国際人育成に力を入れているTIUのことを知り、しかも、新設学部の「経済学部」で2次募集があり、最後の希望をかけて受験したところ、なんと合格!後もなかったので、正直拾われたと思ったのと同時に強い縁を感じました。今でも大学には感謝しています。

海外への憧れから現実に。
入学した1989年に当時では珍しい制度として、休学せずに長期海外留学ができるTIUアメリカ校(TIUA)が開校されました。正しく、国際人育成のため、より多くの学生に留学のチャンスを与えるこの制度に感銘を受け、迷わず応募し1年間留学することを決めました。

期待と不安を抱きつつの初めての海外は、スケールの大きさ、目に入る光景すべてが新鮮で感動したことを今でも覚えています。「憧れ・夢」の無形なものから、「自分の将来像」を形としてイメージし始めたときでもありました。

TIUA留学生活は自分の将来像の原点。
留学期間中はフィジカル面・メンタル面ともに鍛え上げられましたし、一番悩んだときかも知れません。渡米して意気揚々でいたのもつかの間、慣れない海外生活、英語も通じず身振り手振りの毎日、上達しないまま3ヶ月経過したころでホームシックにもなりました。そんな時、周囲の仲間に励まされ、悩んでいても仕方がない、やるしかないと気持ちを切り替え、各種スポーツ、フィールドトリップや集会などに積極的に参加してコミュニケーションを図り、留学期間が終わりを迎えるころには「グローバルに活躍したい!」という願望が芽生えるようになりました。
TIUAプログラムは語学習得だけではなく、仲間とともに多様な悩みを克服し、刺激を受け合い、絆を深め、心身ともに大きく成長させてもえるソーシャルな場と言っても過言ではないでしょう!

TIUとの不思議な縁。
実は、TIUと縁を感じたのは大学受験時だけではないんです。何の縁かわかりませんが、当時、広報課からの依頼で受験生向けパンフレットのモデル、大学紹介ビデオのメインキャスト4人にも選ばれて、慣れないポーズや演技をしたことを覚えています。受験生向けに大学の良さを伝えるために自分なりに一生懸命演技しましたが、今はちょっと恥ずかしくて見れないですかね。(笑)
今回も海外で活躍されている多くの卒業生の中から自分にお話を頂けたことを光栄に思い、寄稿させて頂いております。

発想の転換でポジティブに。
人生の中で出来ないことが多いのが現実です。ただ、出来ないことはやらない、やっても無駄、ムリと諦める人が多いのではないでしょうか。または、失敗したら恥ずかしいと思う人もいるでしょう。昔の自分もそうでした。では、発想を変えて、出来ないことが多いのが当たり前と思えば、恥じることもなくチャレンジしてみようと思えるかもしれません。

一見、ネガティブな発想と思われるかも知れませんが、角度を変えてネガティブなこともポジティブに置き換えることが重要ですね。勇気をもって一歩踏み出せば、出来るかもしれませんし、出来ないとしても、無駄な努力はないものです。きっと何処かで生かされるはず。一人で出来なければ力を合わせて皆でやれば良いことですし、物事を悲観的に考えないようにしています。今はコロナパンデミックで全体的に沈んだ雰囲気が漂っていますが、ポジティブに発想転換してネガティブを吹き飛ばしていきましょう!

TIUA時代のBAXTER寮でのクリスマスパーティー。

 

(三岡俊寿さんプロファイル)

  • 静岡県出身、浜松湖南高等学校卒業
  • 1989年4月東京国際大学 経済学部 国際経済学科 入学(経済学部1期生)
  • 1990年 TIUアメリカ校(TIUA) 留学 (TIUA 2期生)
  • 1993年3月 東京国際大学 経済学部 国際経済学科卒業、松村ゼミ
  • 1993年4月 池上通信機(株)入社、海外営業本部に配属。
  • (1993年~東南アジア営業4年間、1997年~1回目アメリカ赴任8年間、2005年~アジア諸国営業8年間、2013年~2回目アメリカ赴任中)

TIU 霞会シンガポール支部